散居集落の風景

2012年 1月 17日
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胆沢扇状地にある散居集落を臨む見分森公園を訪れました。その景色の美しさに感動し、写真を撮るのを忘れそうになりました。

 
 
 


この散居集落のある岩手県奥州市胆沢(いさわ)区では、古代から農耕文化が栄え、平安時代には奥州藤原氏の勢力下にありました。戦国末期から江戸期にかけては伊達氏が治めた旧仙台藩に属し、廃藩置県後は岩手県に編入されました。

それぞれの散居の北と西には、杉を中心とする「居久根(えぐね)」と呼ばれる防風用の屋敷林を備えています。

天文5年(1536年)の伊達家法令
「しへき(四壁)の木竹をきりとり、いへかき(家垣)をやぶる事罪科にしよすべき也」

屋敷林は、木の枝を燃料にしたり、落ち葉を肥料にしたり、果実を採ったりと防風以外でも役立ったため、このような法令を発布したのだと思います。民思いの旧仙台藩!(?)

 
 
 


私たちを見つけて、猫が展望台の上まで登ってこようとしています。

 
 
 


展望台を降りてからもずっと見送りしてくれましたが、「もう帰りなさい!」と言うと、すねてしまいました。

 
 
 


鹿を見つけましたが、、、

 
 
 


野生の鹿ではありませんでした。

 
 
 


ここは県南の中でも特に豊かな稲作地帯。実った稲穂がつくりだす黄金のカーペットと点在する屋敷林、そして遠くの山々にかかる霞とが、幻想的な風景をつくりだしています。

散居集落の美しい景色を見るためには、見分森展望台に登らねばいけません。
展望台の所在地:岩手県奥州市水沢区字見分森公園内

 

(写真撮影 2011年9月12日) 塚田眞樹子建築設計